ダーツのブルとは?点数やルールの違いと初心者が真ん中を射抜くコツ
ダーツバーやアミューズメント施設に足を運ぶと、誰もが狙い澄まして腕を伸ばすダーツボードの中心部。通称「ブル」と呼ばれるこのエリアは、ダーツという競技における象徴的なターゲットです。小気味よいヒット音とともにスコアが跳ね上がる瞬間は、初心者から上級者までを虜にするダーツ最大の醍醐味と言えます。
しかし、実際のゲームにおいて「真ん中に当たったのに50点にならない」「内側と外側で得点の扱いが違うのはなぜか」といった疑問に直面するプレイヤーは少なくありません。ブルの正確な構造や点数の仕組み、ゲームルールごとの違いを把握することは、ダーツをより深く楽しむための第一歩です。基礎知識からスコアを飛躍的に伸ばすフォームのコツまで、分かりやすく紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ブルはダーツボードの中心エリアを指し、内側の「インナーブル」と外側の「アウターブル」の二重構造で形成されている。
- 要点2:ソフトダーツのカウントアップ等では全域50点(ファットブル)だが、ハードダーツや一部上級ルールでは点数が分かれる(セパレートブル)。
- 要点3:初心者がブル率を上げる鍵は、目線・矢・ターゲットを一直線に揃えるサイティングと、肘の高さを保ったフォロースルーにある。
【基本解説】ダーツのブルとはどこのこと?名称の由来とブルズアイの意味
ダーツボードの中心にある円形エリアの正式な名称は「ブル(Bull)」、または「ブルズアイ(Bull's eye=雄牛の目)」と呼ばれます。中世イングランドの兵士たちが余興として弓矢で的を射ていた際、雄牛の頭蓋骨を的に見立ててその目を狙った歴史が語源とされています。
一見するとひとつの円に見えるブルですが、精密に観察すると2つの同心円に分かれていることが分かります。中心にある最も小さな円を「インナーブル(Inner Bull / Double Bull)」、その外側を取り囲むリング状の円を「アウターブル(Outer Bull / Single Bull)」と呼び分けます。
ボード全体の中心に位置するこの小さなスポットは、ゲーム展開を大きく左右する最重要ターゲットとして設計されています。
【点数の仕組み】ブルは常に50点ではない?ソフトとハード・ゲームごとの違い
初心者が最も混乱しやすいポイントが、ブルに刺さった際の点数計算です。「中心=50点」という認識が広く浸透していますが、プレイするダーツマシンやゲームの種類、競技形式によって扱いが異なります。
主流となっている2つの点数システムの違いを把握しておきましょう。
1. ファットブル(Fat Bull)
日本のゲームセンターやダーツバーに設置されているソフトダーツマシンの多く(DARTSLIVEやPHOENIXなど)で採用されている設定です。インナーブル、アウターブルのどちらに刺さっても一律50点として加算されます。初心者に人気の「カウントアップ」では基本的にこのファットブルが適用されるため、中央の円形エリア内のどこかに刺されば確実に50点を獲得できます。
2. セパレートブル(Separate Bull)
麻のボードを使用するスティールティップ(ハードダーツ)や、ソフトダーツの上級トーナメント・プロツアーで採用される厳密なルールです。この場合、インナーブルが50点(ダブル扱い)、アウターブルが25点(シングル扱い)と明確に差別化されます。
「01(ゼロワン)ゲーム」のマスターアウト(ダブル・トリプル・インナーブルのいずれかでフィニッシュするルール)などでは、アウターブルとインナーブルの打ち分けが勝敗を分ける決定打となります。
【憧れのアワード】ブルに3本刺さる「ハットトリック」の快感と演出
ダーツの1ラウンド(持ち矢3本)で、3本すべてをブルに命中させる快挙を「ハットトリック(Hat Trick)」と呼びます。語源はサッカーやクリケットで1試合に3得点を挙げる記録に由来しており、電子ダーツマシンでは派手な画面演出と重厚なサウンドでプレイヤーを祝福します。
さらに難度が高いアワードとして、3本すべてを直径約1.5cmほどのインナーブルに沈める「スリー・イン・ザ・ブラック(Three in the Black / D-BULL)」が存在します。プロの試合でも会場が大きく沸き立つ最高峰の美技であり、ダーツプレイヤーが腕を磨く大きなモチベーションとなっています。
【初心者向け立ち位置と構え方】ブルを正確に狙うためのサイティング手順
ブルはボードの中心(床からの高さ173cm)に位置しているため、投げる際の位置取りと目線の設定がスコアを安定させる基盤となります。
まずはスローライン(投げ床の線)での立ち位置を決めます。基本はボードの中心の正面に立つ「センター立ち」です。スタンスには爪先を正面に向けるフロントスタンス、斜めに構えるミドルスタンス、ラインと平行に立つサイドスタンスがありますが、初心者は足腰が安定しやすいミドルスタンス(斜め45度程度)が適しています。
構え(セットアップ)の段階では、利き目・ダーツの先端(チップ)・ターゲット(ブル)の3点を一直線上に結ぶ「サイティング」を行います。ブルを見つめながらダーツをその視界に重ね合わせることで、ターゲットに対する軌道のズレを最小限に抑えられます。
【ブル率を上げる方法】真ん中を確実に射抜くフォームとリリースのコツ
狙った場所に矢を飛ばすためには、毎投同じ動作を繰り返せる「再現性の高いフォーム」が欠かせません。ブルへの命中率(ブル率)を高めるための重要ポイントを整理しました。
・肘の高さを固定し、ブレを抑える
ダーツを投げる動作(スローイング)は、肘を支点にした振り子の動きが基本です。テイクバック(矢を手前に引く動作)からリリース(矢を放つ瞬間)にかけて肘の位置が上下左右にブレてしまうと、矢の軌道が大きく散らばります。肘の角度を自然に保ち、余計な上下動をなくすことが集約度を高めます。
・グリップの力みを抜き、指先で押し出さない
矢を強く握りすぎると、手から離れる瞬間に引っかかりが生じて狙いよりも下や左にズレやすくなります。ペンの軸を持つような柔らかい力加減で保持し、指先で押し込もうとせず、腕の振りに乗せて自然に手からダーツを飛び立たせる感覚を身につけましょう。
・まっすぐなフォロースルーを意識する
矢を放った後、腕をブルに向かって自然に伸ばし切る「フォロースルー」を意識してください。投げ終わりの指先がブルを指し示している状態を作ることで、リリース時のブレを視覚的にもチェックできます。
【ダーツのブルとは】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:カウントアップでブルに入った場合、何点獲得できますか?
A1:一般的なソフトダーツマシンのカウントアップでは「ファットブル」ルールが適用されるため、外側のアウターブル、内側のインナーブルのどちらに入っても一律50点としてカウントされます。
Q2:初心者はいきなり中心のインナーブルを狙うべきですか?
A2:一般的なソフトダーツで遊ぶ場合、アウターブルでも同じ50点になるため、狭いインナーブルだけを狙う必要はありません。「ブルの円形エリア全体」をひとつの大きなターゲットとして捉え、リラックスして投げる方がスコアは伸びやすくなります。
Q3:ダーツボードの中心の高さはどのくらいですか?
A3:公式規格におけるブルの中心の高さは、床面から173cm(ソフト・ハード共通)と定められています。自宅に家庭用ボードを設置する際も、この高さを正確に計測して取り付けることが上達への近道です。
Q4:ブルに刺さらず弾かれた場合、得点は入りますか?
A4:ソフトダーツではマシンが衝撃を感知して画面上で点数が反応すれば、矢が落ちても得点として有効になります。一方、ハードダーツではボードに矢が刺さった状態でラウンド終了を迎えなければ得点として認められません。
まとめ:ブルの特性を正しく理解してダーツをさらに楽しもう
ダーツのブルは、ゲームの勝敗を握る中心地であり、美しく決まったときの爽快感は何物にも代えがたい魅力を持っています。インナーとアウターの役割や、プレイするルールごとの得点計算を正しく把握することで、戦術の幅は確実に広がります。
投球フォームの安定とリラックスしたリリースを意識しながら練習を重ね、ぜひアワードの輝く快感をダーツスポットで体感してください。 (出典: ダーツ ブル と は(Yahoo!ニュース))