神楽坂五十番の本店と総本店の違いを解明!分裂の理由と元祖の真相
東京屈指のグルメタウン・神楽坂のメインストリートを歩いていると、誰もが一度は足を止めて首をかしげる光景に出くわします。それは、同じ「五十番」の名を冠した肉まんの有名店が、すぐ近くに2店舗存在していることです。
看板に掲げられた店名は、一方が「元祖五十番 神楽坂総本店」、もう一方が「神楽坂五十番 本店」。「一体なぜ2つあるのか」「どちらが本物の元祖なのか」と疑問を抱く観光客や地元住民は後を絶ちません。実はこの2店舗、過去の事業承継や移転、法的な調整を経てそれぞれ異なる進化を遂げた別々の店舗です。長年の疑問を解消すべく、分裂の真相から肉まんの味・サイズ・価格の違い、さらには目黒五十番との関係まで、徹底取材をもとに分かりやすく紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2店舗の並立は、2010年代のビル建て替えと事業承継を機に「創業家の伝統を引き継ぐ総本店」と「法人・ブランドをリニューアルした本店」に分かれたことが発端です。
- 要点2:「元祖五十番 神楽坂総本店」は昔ながらの特大ボリュームと粗挽き具材が売りで、「神楽坂五十番 本店」は洗練された肉汁と多彩な創作メニューが特徴です。
- 要点3:どちらも正統な歴史の流れを汲む実力店であり、食べ歩きや好みの味・利用シーンに合わせて選ぶのが神楽坂通の楽しみ方です。
【疑問を解消】神楽坂五十番の本店と総本店の違いとは?2つ並立する謎
神楽坂の坂道を歩くと目に入る2つの五十番。まずは、多くの人が混乱してしまう両店の基本的なプロフィールと現在の立ち位置を整理します。
「元祖五十番 神楽坂総本店」は、神楽坂上交差点から毘沙門天善國寺の近くに店舗を構えています。創業当時のダイナミックな製法や職人の手包み技術、昔ながらのボリューム感を頑なに守り続けているのが大きな特徴です。店頭には堂々と「元祖」の文字が躍り、昭和の良き時代を彷彿とさせる中華点心の力強さを全面に押し出しています。
一方、神楽坂駅や飯田橋駅からのアクセスも良好な場所でスタイリッシュな佇まいを見せるのが「神楽坂五十番 本店」です。こちらは白を基調とした現代的で清潔感のある店構えで、肉まんだけでなく多彩な点心や季節限定まん、食べ歩きしやすいサイズ感の商品を豊富にラインナップしています。百貨店の催事や駅ナカ商業施設などにも積極的に展開しており、モダンな東京土産としての地位を築きました。
名前が酷似しているため同じ会社の別支店と思われがちですが、現在は運営会社も製造ラインも完全に独立した別組織として営業しています。
なぜ2つに分かれた?神楽坂五十番の分裂理由と歴史・裁判の真相
そもそも、神楽坂のランドマークとして愛されてきた老舗が、なぜ2つの系統に分かれることになったのでしょうか。その背景には、老舗ならではの歴史的経緯と移転に伴うドラマが存在します。
神楽坂五十番のルーツは1957年(昭和32年)に創業した中華料理店にさかのぼります。名物の巨大な肉まんは神楽坂名物として全国的な知名度を誇り、長年神楽坂通りの中ほどにあった本店ビルで営業を続けていました。しかし2010年代半ば、ビルの老朽化による建て替え計画が持ち上がったことで事態が動き始めます。
この建て替えと一時移転のタイミングで、創業一族や古参の職人たちによる「伝統の味と手作りの製法を守り抜きたい」という陣営と、経営権を引き継ぎ「ブランドを現代化して多角展開を目指したい」という運営会社側の間で方針の相違が生じました。その結果、双方がそれぞれ別の場所で営業を再開・継続することになります。
その後、店名や看板の表記、商標を巡って法的な調整や裁判上の協議が行われました。最終的には双方が合意に達し、一方が「元祖五十番 神楽坂総本店」、もう一方が「神楽坂五十番 本店」という屋号を使用することで法的な決着を迎えています。単なる泥沼の争いではなく、双方が自らの信じる「五十番のあり方」を追求した結果として現在の共存関係が成り立っています。
「元祖五十番」と「神楽坂五十番」の味・サイズ・値段・メニューを徹底比較
名物肉まんは、実際に食べ比べてみると見た目も味わいも驚くほど個性が分かれています。両店の看板商品を詳しく比較してみましょう。
| 比較項目 | 元祖五十番 神楽坂総本店 | 神楽坂五十番 本店 |
|---|---|---|
| 看板商品の名称 | 元祖肉まん(特大) | 伝統の肉まん / 国産豚肉肉まん |
| サイズ・重量感 | ずっしり特大(約220〜230g前後) | 標準〜やや大ぶり(約160〜180g前後) |
| 餡(具材)の特徴 | ゴロゴロ粗挽き豚肉・ざく切りキャベツ・椎茸の強い旨味 | きめ細かくジューシーな豚肉・上品で甘みのある味付け |
| 皮(生地)の食感 | もっちりと厚みがあり、具の旨味をしっかり受け止める | ふんわり柔らかく、ほんのり優しい小麦の甘み |
| 価格帯(税込目安) | 1個 500円台〜(食べ応え抜群) | 1個 400円台後半〜(手頃なミニサイズもあり) |
| メニューのバリエーション | 五目肉まん、貝柱肉まん、あんまんなどクラシック中心 | 黒豚肉まん、チーズ肉まん、エビチリまんなど多彩 |
「元祖五十番 神楽坂総本店」の肉まんは、手に持った瞬間に伝わる重量感が圧倒的です。割ってみると大きめにカットされた豚肉とキャベツが顔を出し、素材本来の歯ごたえとコク深い肉汁が口いっぱいに広がります。1個でしっかり一食分のお腹を満たせるほどの存在感があり、昔からのファンが「これぞ神楽坂の味」と太鼓判を押す仕上がりです。
対する「神楽坂五十番 本店」の肉まんは、非常にバランスの取れた優美な味わいです。ふっくら蒸し上がったきめ細かな生地と、口溶けの良いジューシーな餡が一体となり、脂っこさを感じさせずに最後まで軽やかに食べ進められます。サイズ展開や変わり種まんも多く、女性層や食べ歩き初心者にも親しみやすい工夫が凝らされています。
目黒五十番との関係は?昭和から続く「五十番」ネットワークの系譜
「五十番」という名を聞くと、目黒駅近くにある有名店「目黒五十番」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実は目黒五十番も、神楽坂五十番の創業者から昭和の時代に暖簾分けされた歴史深い兄弟関係にあります。目黒五十番の創業者が神楽坂五十番で修行を積み、その卓越した点心技術と精神を受け継いで目黒の地に独立店舗を開きました。
また、野球界のレジェンド・王貞治氏の実家がかつて墨田区で営んでいた中華料理店「五十番」との関係もしばしば話題に上りますが、こちらは同じ店名を持つ別系統の名店です。昭和の東京中華カルチャーの中で「五十番」という屋号は繁栄の象徴であり、その中でも神楽坂五十番の系譜は、巨大肉まんという唯一無二のジャンルを確立した中核的存在として今に受け継がれています。
どっちがおすすめ?口コミ評判とテイクアウト・通販お取り寄せ情報
「結局のところ、どちらに行けば満足できるのか」という疑問に対しては、利用目的や好みの食感によって選び分けるのが最適解です。
【元祖五十番 神楽坂総本店がおすすめな人】 昔ながらの豪快な中華まんを味わいたい方や、ずっしりした食べ応えを求める方に最適です。「肉の食感をダイレクトに感じたい」「昔神楽坂で食べたあの味をもう一度体験したい」という声が多く、地元住民の日常的なテイクアウトや熱狂的なリピーターに強く支持されています。
【神楽坂五十番 本店がおすすめな人】 神楽坂散策のついでにスマートに食べ歩きを楽しみたい方や、友人・同僚への手土産を探している方にぴったりです。パッケージも洗練されており、小分けの点心セットや季節の限定まんなどギフト需要にも柔軟に対応しています。
遠方の方には公式通販・お取り寄せの利用も便利です。「元祖五十番 神楽坂総本店」は公式オンラインショップにて冷凍便での全国発送を行っており、自宅の蒸し器やレンジで本場の特大肉まんを手軽に再現できます。「神楽坂五十番 本店」も主要ECモールや公式ストアでギフトセットを展開しており、用途に合わせて気軽にお取り寄せを楽しめます。
【神楽坂五十番 本店・総本店の違い】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:肉まんの「元祖」は結局どちらのお店なのですか?
A1:歴史的な創業当時の味付け・特大サイズ・職人の手包み製法を忠実に受け継いでいるのは「元祖五十番 神楽坂総本店」です。一方で、創業地でのブランドや会社組織としての歴史的系譜を現代に引き継ぎ、リブランディングして運営しているのが「神楽坂五十番 本店」です。どちらも正統な歴史的背景を有しています。
Q2:神楽坂で食べ歩きをするならどちらの店舗が向いていますか?
A2:ガッツリとした満足感と粗挽き肉の迫力を楽しみたいなら「元祖五十番 神楽坂総本店」、食べやすいサイズ感やチーズまんなどの変わり種をシェアしながら散策したいなら「神楽坂五十番 本店」が向いています。両店舗は歩いて数分の距離にあるため、1個ずつ購入してその場で食べ比べるのも人気の楽しみ方です。
Q3:通販やお取り寄せはどちらの店舗でも可能ですか?
A3:はい、両店舗ともそれぞれ独自の公式オンラインショップを開設しており、全国への発送に対応しています。昔ながらの特大サイズを自宅で味わいたい場合は元祖五十番、詰め合わせギフトや多彩な点心セットを贈答用にしたい場合は神楽坂五十番本店を選ぶなど、用途に応じて使い分けるのがおすすめです。
まとめ:2つの個性を楽しむのが神楽坂散策の醍醐味
神楽坂の地に並び立つ「元祖五十番 神楽坂総本店」と「神楽坂五十番 本店」。一見すると紛らわしい2店舗の存在ですが、その背景には伝統を守り抜く職人の誇りと、時代に合わせて進化を続けるブランドの挑戦という、それぞれ異なる情熱が込められています。
ガツンと肉の旨味が押し寄せる元祖の豪快さと、ふんわり上品にまとまった本店のモダンな味わい。どちらか一方だけを選ぶのではなく、神楽坂の坂道を散策しながら2つの名店を食べ比べ、自分だけのお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。 (出典: 神楽坂 五 十 番 本店 総 本店 違い(Yahoo!ニュース))